1. ビジネスシステム
スーパーのレジ、カーナビ、役所のオンライン申請など、私たちの生活や仕事を便利にしているITシステムと、AI(人工知能)の活用について学びます。
(1) 代表的なビジネス分野におけるシステム
流通・販売・位置情報システム
Point of Sales(販売時点情報管理)。
コンビニなどのレジで商品のバーコードを読み取り、「いつ・どの商品が・いくつ売れたか」をリアルタイムで集計し、在庫管理や売上分析(マーケティング)に活かすシステムです。
最近では客が自分で操作するセルフレジもPOSの一部です。
GPS (Global Positioning System:全地球測位システム): 人工衛星からの電波を受信し、現在位置(緯度・経度)を正確に割り出すシステム。
GIS (Geographic Information System:地理情報システム): GPSなどで得た位置情報に、人口や建物のデータを重ね合わせて地図上に表示するシステム(例:Googleマップやハザードマップ)。
ITS (Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム): ITを使って渋滞や事故を減らす交通システム全体のこと(カーナビの渋滞情報など)。
ETC (Electronic Toll Collection:自動料金収受): ITSの一つ。高速道路の料金所をノンストップで通過し、料金を自動精算するシステム。
RFID: 電波を使って、離れた場所から複数のタグのデータを一瞬で読み書きする技術。(例:ユニクロのセルフレジでカゴを置くだけで計算される仕組み)。
IC カード: マイクロチップを埋め込んだカード。Suicaやクレジットカードなどに使われ、セキュリティが高いのが特徴です。
最新のビジネスシステム・概念
- SFA
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Sales Force Automation(営業支援システム)
営業担当者のスケジュールや商談履歴をITで管理し、チーム全体でノウハウを共有して売上をアップさせるシステム。 - トレーサビリティ
- 「追跡可能性」。食品などが「いつ・どこで・誰によって作られ、どう運ばれてきたか」をさかのぼって確認できる仕組み。食の安全を守るために重要です。
- スマートグリッド
- IT技術を使って電力の需要と供給を自動で調整し、無駄なく電気を送る「次世代送電網」のこと。
- CDN
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Content Delivery Network
動画や画像などの大容量データを、世界中に配置した複数のサーバーから効率よく(渋滞させずに)配信するネットワーク網。 - デジタルツイン と CPS
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デジタルツイン: 現実世界(工場や街)のデータを集め、コンピュータ上の仮想空間に「双子(ツイン)」のように全く同じ環境を再現する技術。
CPS (サイバーフィジカルシステム): デジタルツインを使って仮想空間でシミュレーション(実験)を行い、その結果を現実世界にフィードバックして役立てる仕組み全体のこと。
(2) 行政分野におけるシステム
役所の窓口に行かなくても、スマホやPCから手続きができる「電子化(デジタルガバメント)」が進んでいます。
- デジタルガバメント / 電子自治体: 行政手続きをIT化し、国民の利便性を高め、業務を効率化する政府や自治体の取り組み。
- ガバメントクラウド: 国や自治体が共通で利用できる、セキュリティの高い行政向けのクラウドサービス。
- ベースレジストリ: 住民や法人、土地などの社会の基本となるデータを、国が正確で最新の状態に維持し、各機関で共通利用するデータベース。
- 住民基本台帳ネットワークシステム (住基ネット): 全国の自治体をネットワークで結び、住民票のデータを国全体で共有・確認できるシステム。
- e-Gov (イーガブ): 各省庁への「電子申請」や情報の検索ができる、政府の総合ポータルサイト。
- 電子調達 / 電子入札: 国や自治体が、民間企業から物品を買ったり工事を発注したりする際の手続きを、インターネット上で行うシステム。
- マイナンバー
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日本に住民票がある全ての人に割り振られる、12桁の個人番号。「社会保障・税・災害対策」の3分野でのみ利用が法律で認められています。
これを使ってオンラインで本人確認ができるICカードがマイナンバーカードです。 - マイナポータル
- マイナンバーカードを使ってログインし、行政手続きのオンライン申請(子育てや介護など)や、自分の税金・健康情報の確認ができる個人の専用サイト。
- 緊急速報 / Jアラート
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Jアラート (全国瞬時警報システム): 弾道ミサイル情報や津波警報など、対処に時間的余裕のない事態が発生した際に、国から住民へ瞬時に情報を伝達するシステム。
これが携帯電話に通知される仕組みが緊急速報メールです。
(3) 代表的なソフトウェアパッケージ
企業が業務を行うために購入して使う、出来合いのソフトウェア(パッケージソフト)です。
どんな業界でも共通して行われる業務(経理、人事、営業など)をサポートするソフト。
例:会計ソフト、給与計算ソフト、販売管理ソフト、SFA(営業支援)など。
特定の業界(金融、医療、製造、運輸など)特有の業務に合わせて作られたソフト。
例:病院の電子カルテシステム、ホテルの予約管理システムなど。
パソコン上で、チラシやポスター、雑誌などのデザインや割付け(レイアウト)を行うためのソフトウェア(IllustratorやInDesignなど)。
(4) AI(人工知能)の利活用
① AI の種類と活用例
| 種類 | 説明と具体例 |
|---|---|
| 特化型 AI | 将棋、画像認識、自動運転など、特定の限られた決まった作業だけを人間以上の精度でこなすAI。(現在のAIはすべてこれ) |
| 汎用 AI | ドラえもんや鉄腕アトムのように、どんな課題でも人間と同じように考え、臨機応変にこなせる夢のAI。(まだ実現していません) |
| 生成 AI (Generative AI) |
学習したデータをもとに、文章の要約や作成、画像の生成、プログラミングコードの作成など、新しいものをゼロから生み出す(生成する)AI。(例:ChatGPT) |
| マルチモーダル AI | テキスト、画像、音声など、複数の異なる種類のデータ(モーダル)を同時に処理できるAI。(例:画像を見せて「これについて説明して」とテキストで質問できるAI) |
- 教師あり学習: 過去の「売上データ」と「その日の天気」などを学習し、明日の売上を予測(予測・仮説検証)する。
- 教師なし学習: 大量の顧客データを入力し、似た者同士にグルーピング(顧客セグメンテーション・知識発見)する。
- 強化学習: 試行錯誤を繰り返して一番良い行動を学習し、自動車の自動走行やロボットの歩行を制御(自動化・活動代替)する。
② AI 利活用の留意事項(負の側面と脅威)
AIは便利ですが、完璧ではありません。試験では「AIの弱点や倫理問題」がよく出題されます。
- ハルシネーション
(幻覚) - 生成AIが、事実とは異なる嘘の情報やでたらめを、さも本当のことのように堂々と出力してしまう現象。
- ディープフェイク
- AIを使って、実在の人物の顔や声を合成し、本物そっくりの偽物の動画や音声を作る技術(悪用されると犯罪になります)。
- バイアス (偏り)
- AIに学習させるデータ自体に、過去の人間の偏見(男女差別や人種差別など)が含まれていると、AIの出す結論も差別的になってしまう問題(アルゴリズムのバイアス)。
- トロッコ問題
-
「暴走したトロッコの先には5人が縛られている。レバーを引いて進路を変えれば1人だけが犠牲になる。レバーを引くべきか?」という倫理学の思考実験。
自動運転のAIが、避けられない事故の瞬間に「歩行者をはねるか、壁に激突して運転手を犠牲にするか」をどう判断すべきかという倫理的ジレンマの議論に使われます。 - XAI
(Explainable AI:説明可能なAI) - なぜAIがその判断・予測を出したのか、人間が理解できるように理由や根拠を説明できるAIの技術(ブラックボックス化の解消)。
- HITL
(Human in the Loop) - AIに完全にすべてを任せるのではなく、重要な判断や修正の「ループ(処理の輪)」の中に、必ず人間(Human)が関与する仕組み。
AIを安全に使うため、日本では「人間中心のAI社会原則(AIはあくまで人間の幸福のためにある)」「AI利活用ガイドライン(公平性や透明性の確保)」などが定められています。
また、企業がユーザーのデータをAI学習に使わないようにするためのルールをAIサービスのオプトアウトポリシーといいます。
過去問演習(ビジネスシステム)
スマートフォンに内蔵された非接触型ICチップと外部のRFIDリーダーによって,実現しているサービスの事例だけを全て挙げたものはどれか。
b. 駅の自動改札を通過する際の定期券として利用する。
c. 海外でも国内と同じ電子メールなどのサービスを利用する。
d. 決済手続情報を得るためにQRコードを読み込む。
- a,b,c,d
- a,b,d
- b
- b,d
マイナンバーに関する説明のうち,適切なものはどれか。
- 海外居住者を含め,日本国籍を有する者だけに付与される。
- 企業が従業員番号として利用しても構わない。
- 申請をすれば,希望するマイナンバーを取得できる。
- 付与されたマイナンバーを,自由に変更することはできない。
AIを利活用する上で留意すべき事項として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
b. AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性
c. AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性
- a,b
- a,b,c
- a,c
- b,c
教師あり学習の事例に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- 衣料品を販売するサイトで,利用者が気に入った服の画像を送信すると,画像の特徴から利用者の好みを自動的に把握し,好みに合った商品を提案する。
- 気温,天候,積雪,風などの条件を与えて,あらかじめ準備しておいたルールベースのプログラムによって,ゲレンデの状態がスキーに適しているか判断する。
- 麺類の山からアームを使って一人分を取り,容器に盛り付ける動作の訓練を繰り返したロボットが,弁当の盛り付けを上手に行う。
- 録音された乳児の泣き声と,泣いている原因から成るデータを収集して入力することによって,乳児が泣いている原因を泣き声から推測する。
生成AIにおいて,もっともらしいが事実とは異なる内容が出力されることを表す用語として,最も適切なものはどれか。
- エコーチェンバー
- シンギュラリティ
- ディープフェイク
- ハルシネーション
2. エンジニアリングシステム
製造業(モノづくり)の現場で、設計や生産を効率化するためのITシステムです。
(1) IT活用の意義 / (2) 代表的なシステム
設計・シミュレーションのシステム
Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)。
手描きの製図の代わりに、コンピュータの画面上で自動車や部品の図面(2Dや3D)を設計するシステム。
Concurrent(同時並行)という意味。
設計、製造、検査などの工程を順番に行うのではなく、ITを活用して情報を共有し、各工程を同時並行で進めることで、開発期間を大幅に短縮する手法。
生産管理の方式とシステム
工場で無駄なく製品を作るための仕組みです。
- JIT (ジャストインタイム)
- 「必要なモノを、必要な時に、必要な量だけ」生産するトヨタ自動車の生産方式。在庫の無駄を徹底的に排除します。
- かんばん方式
- JITを実現するための道具。「かんばん」と呼ばれる作業指示書を使って、後工程が前工程に部品を要求する(引っ張る)仕組みです。
- リーン生産方式
- JITなどをベースに、生産工程からあらゆる無駄(ムダ・ムラ・ムリ)を削ぎ落とし(Lean=贅肉がない)、生産効率を極限まで高める方式。
- MRP
-
Material Requirements Planning (資材所要量計画)
「いつまでに製品がいくつ必要か」という計画をもとに、それを構成する部品表から逆算して、「どの部品を、いつ、いくつ発注すべきか」をコンピュータで自動計算するシステム。 - FMS
-
Flexible Manufacturing System (フレキシブル生産システム)
産業用ロボットやコンピュータ制御の工作機械を組み合わせ、1つの製造ラインで「多品種少量生産」に柔軟(フレキシブル)に対応できる自動化システム。
過去問演習(エンジニアリングシステム)
CADの説明として,適切なものはどれか。
- アナログ信号をデジタル信号に変換する回路のこと
- 建築物,工業製品などの設計にコンピュータを用いること
- 光を電気信号に変換する撮像素子のこと
- 文字,画像,音声などのデータを組み合わせて一つのコンテンツを作ること
コンカレントエンジニアリングを採用する目的として,最も適切なものはどれか。
- 開発期間や納期の短縮
- 開発製品におけるセキュリティの確保
- 開発製品の省エネルギー性能の確保
- 開発製品への最新技術の活用
ある製造業では,後工程から前工程への生産指示や,前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として,部品の品番などを記録した電子式タグを用いる生産方式を採用している。サプライチェーンや内製におけるジャストインタイム生産方式の一つであるこのような生産方式として,最も適切なものはどれか。
- かんばん方式
- クラフト生産方式
- セル生産方式
- 見込み生産方式
ジャストインタイムやカンバンなどの生産活動を取り込んだ,多品種大量生産を効率的に行うリーン生産方式に該当するものはどれか。
- 自社で生産ラインをもたず,他の企業に生産を委託する。
- 生産ラインが必要とする部品を必要となる際に入手できるように発注し,仕掛品の量を適正に保つ。
- 納品先が必要とする部品の需要を予測して多めに生産し,納品までの待ち時間の無駄をなくす。
- 一つの製品の製造開始から完成までを全て一人が担当し,製造中の仕掛品の移動をなくす。
スマートファクトリーにおいても使用されている,FMS(Flexible Manufacturing System)に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- 技術革新を効果的に自社の経営に取り入れることによって,企業の成長を図る。
- 生産工程の各段階で,原材料から完成製品までの資材の流れを適時・適量に管理する。
- 生産時に必要となる部品などを必要な分だけ供給することによって,生産リードタイムを短縮する。
- 複数の工作機械や産業用ロボットなどを有機的に結合し,生産プロセス全体を統括的に制御・管理する。
3. e-ビジネス
インターネットを利用したビジネス(電子商取引)の仕組みや決済方法を学びます。
(1) 電子商取引 (EC)
電子商取引の基本的な特徴
- 無店舗販売: 実店舗を持たないため家賃や人件費が抑えられ、少ない投資で事業を始められます。
- ロングテール: 実店舗では置ききれない「あまり売れないマニアックな商品」も、ネット通販なら大量に並べられるため、チリツモで大きな利益を生む現象。
- フリーミアム: 基本的なサービスは「無料(Free)」で提供し、高度な機能や追加機能を使う一部のユーザーから「プレミアム(Premium)料金」を取って利益を出すビジネスモデル。(例:スマホゲームの基本無料+アイテム課金、クックパッド)。
ネットとリアルの融合 (O2O と OMO)
ネット(オンライン)から実店舗(オフライン)へ、客を「誘導・送客」する手法。
(例:スマホのアプリで割引クーポンを配り、実際のお店に足を運ばせる)。
ネットと実店舗の垣根をなくし、「完全に融合」させて顧客体験を向上させる手法。
(例:アプリで服を注文し、実店舗で試着して受け取る。店舗の在庫もネットで確認できる)。
電子商取引の形態と決済
- BtoB / BtoC / CtoC
-
・BtoB:企業間の取引(例:部品の調達、eマーケットプレイスでの取引)
・BtoC:企業から消費者への取引(例:オンラインモールでの買い物、インターネットバンキング)
・CtoC:消費者同士の取引(例:メルカリなどのフリマアプリ、電子オークション) - エスクローサービス
- CtoC(個人間取引)などで「お金を払ったのに商品が届かない」などのトラブルを防ぐため、第三者(システム)が代金を一時的に預かり、商品が届いてから出品者に支払う安全な仕組み。
- EDI と EFT
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EDI (電子データ交換): 企業間で、発注書や請求書などのやり取りを紙ではなくネットワーク経由のデータで行う仕組み。
EFT (電子資金移動): ネットワーク経由でお金の送金や決済を行う仕組み(インターネットバンキングの振り込みなど)。 - FinTech (フィンテック)
-
Finance(金融)とTechnology(技術)の造語。ITを活用した新しい金融サービスのこと。
・クラウドファンディング: ネットを通じて、不特定多数の人から少額ずつ資金を集める仕組み。
・暗号資産 (仮想通貨): ブロックチェーン技術を用いてネット上で取引されるデジタル資産。
・CBDC (中央銀行発行デジタル通貨): 国の中央銀行が発行する、法的な裏付けのあるデジタルのお金。
・スマートフォンのキャリア決済: 買い物代金を、携帯電話の通信料金と合算して支払う仕組み。 - NFT
-
Non-Fungible Token(非代替性トークン)
ブロックチェーン技術を使い、デジタルデータ(イラストや動画など)に「これは世界に一つだけの本物である」という証明書を付け、コピー品と区別して資産価値を持たせる技術。
(2) 電子商取引の留意点
便利になった分、なりすましや犯罪利用を防ぐためのセキュリティと法律が重要になります。
electronic Know Your Customer
銀行口座の開設などで必要な「本人確認」を、スマホのカメラで顔と身分証を撮影し、オンラインで完結させる仕組み。
Anti-Money Laundering / Countering the Financing of Terrorism
犯罪で得たお金の出所を隠す「マネーロンダリング」や、テロリストへの資金供与を防ぐための国際的な対策システム。
複数の銀行口座やクレジットカードの残高・明細情報を、1つの画面(家計簿アプリなど)に集約して表示するサービス。
過去問演習(e-ビジネス)
ロングテールに基づいた販売戦略の事例として,最も適切なものはどれか。
- 売れ筋商品だけを選別して仕入れ,Webサイトにそれらの商品についての広告を長期間にわたり掲載する。
- 多くの店舗において,購入者の長い行列ができている商品であることをWebサイトで宣伝し,期間限定で販売する。
- 著名人のブログに売上の一部を還元する条件で商品広告を掲載させてもらい,ブログの購読者と長期間にわたる取引を継続する。
- 販売機会が少ない商品について品ぞろえを充実させ,Webサイトにそれらの商品を掲載し,販売する。
基本的な機能やサービスは無償で提供し,追加の機能やサービスを有償で提供することで利益を上げるビジネスモデルを表す用語として,最も適切なものはどれか。
- フリーウェア
- フリーミアム
- フリーライド
- フリーランス
電子商取引に関するモデルのうち,B to Cモデルの例はどれか。
- インターネットを利用して,企業間の受発注を行う電子調達システム
- インターネットを利用して,個人が株式を売買するオンライントレードシステム
- 各種の社内手続や連絡,情報,福利厚生サービスなどを提供するシステム
- 消費者同士が,Webサイト上でオークションを行うシステム
インターネット上の商取引に関連したリスクのうち,エスクローサービスを利用することによって低減できるリスクとして,適切なものはどれか。
- オークションサイトに誤った購入金額を入力したときに,取引を取り消せない。
- 商品の代金を支払ったにもかかわらず,商品が配送されない。
- ショッピングサイトで使用しているパスワードが漏えいする。
- 発注した商品を一旦受け取ると,自己都合では解約できない。
企業間で商取引の情報の書式や通信手順を統一し,電子的に情報交換を行う仕組みはどれか。
- EDI
- EIP
- ERP
- ETC
従来の金融情報システムは堅ろう性が高い一方,柔軟性に欠け,モバイル技術などの情報革新に追従したサービスの迅速な提供が難しかった。これを踏まえて,インターネット関連技術の取込みやそれらを活用するベンチャー企業と組むなどして,新たな価値や革新的なサービスを提供していく潮流を表す用語として,最も適切なものはどれか。
- オムニチャネル
- フィンテック
- ブロックチェーン
- ワントゥワンマーケティング
4. IoT システム・組込みシステム
モノがインターネットにつながる「IoT」と、家電などに組み込まれたコンピュータについて学びます。
(1) IoT を利用したシステム
モビリティ(交通)と自動運転
- コネクテッドカー: 常にインターネットと接続し、渋滞情報を受信したり、車両の状態をメーカーに送信したりする「走る情報端末」のような自動車。
- 自動運転レベル: レベル0(運転支援なし)から、レベル5(完全自動運転:どんな状況でもシステムが運転する)までの6段階に分かれています。
-
CASE (ケース): 次世代の自動車産業のトレンドを表す4つの言葉。
Connected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(シェアリング)、Electric(電気自動車) -
MaaS (マース): Mobility as a Service
電車、バス、タクシー、シェアサイクルなど、すべての交通手段をITでつなぎ、検索から予約、決済までを1つのアプリでシームレスに行える「移動のサービス化」の概念。
XR (クロスリアリティ) 技術
仮想現実。VRゴーグルを被り、100%CGで作られた仮想世界に入り込む技術。(例:メタバース空間)
拡張現実。現実の景色の上に、スマホのカメラやARグラスを通してCGの情報(道案内やキャラクター)を重ね合わせる技術。(例:ポケモンGO)
複合現実。ARをさらに進化させ、現実世界の形をカメラが認識して、CGの物体を現実世界の机の上に置いたり、後ろに隠したりできる技術。
ウェアラブルデバイス (Wearable Devices)
手首や頭など、身体に直接身に着けて(ウェアラブル)利用するIoT端末のことです。各種センサー(センシング技術)により、人間の行動や身体のデータを常に収集し続けることができます。
- スマートウォッチ: 腕時計型の端末。スマホと連携して通知を受け取ったり、歩数や睡眠時間、心拍数などを計測して健康管理(ヘルスケア)に役立てます。(例:Apple Watch)
- スマートグラス: メガネ型の端末。視界の中にデジタルの情報(道案内や工場の作業マニュアルなど)を重ねて表示します。ハンズフリー(両手が空く)で作業できるのが強みです。(※AR技術がよく使われます)
- 活動量計 (アクティビティトラッカー): リストバンドのように腕や足首に巻き、運動量や消費カロリーなどの測定に特化した端末。
- スマート衣類: 着るだけで心電図や筋力などを計測できる、導電性の特殊な繊維で作られた服。
IoTの活用例とスマート〇〇
- スマートシティ
- 街中にセンサーやカメラを張り巡らせ、集めたデータ(ビッグデータ)を使って交通渋滞の解消やエネルギーの効率化などを行う、ITを活用した次世代の都市。
- スマートファクトリー
- 工場内のあらゆる機械がインターネットに繋がり、生産状況の監視や、AIによる不良品の検知(マシンビジョン)、ロボットによる自動制御を行う工場。
- HEMS (ヘムス)
-
Home Energy Management System
家庭内の家電や太陽光パネルとネットワークをつなぎ、電気の使用量を「見える化」して、自動で省エネ制御を行うシステム。 - ワイヤレス給電
- ケーブルを繋がずに、電磁誘導などの技術を使って空間越しにスマートフォンや電気自動車を充電する技術。
(2) 組込みシステム
パソコンやスマホ以外の、家電(炊飯器、エアコン)や自動車、産業用ロボットの中に組み込まれ、特定の決まった機能だけを制御するための小さなコンピュータシステムのことです。
-
ファームウェア:
組込みシステムを動かすためのソフトウェア。ハードウェア(機械)に直接書き込まれており、簡単に書き換えられないようになっています(アップデート機能で更新することは可能です)。 -
ロボティクス:
ロボットの設計・製作・制御に関する工学技術。センサーで周囲の状況を読み取り、AIで判断し、モーターで動く技術が含まれます。
過去問演習(IoT・組込みシステム)
電力会社において,人による検針の代わりに,インターネットに接続された電力メーターと通信することで,各家庭の電力使用量を遠隔計測するといったことが行われている。この事例のように,様々な機器をインターネットに接続して情報を活用する仕組みを表す用語はどれか。
- EDI
- IoT
- ISP
- RFID
IoTを利用したシステムの事例として,最も適切なものはどれか。
- 資金調達において,不特定多数の借り手と貸し手をインターネット上で仲介するサービスを行う。
- ソーシャルメディアへの書込みや,コールセンターの通話内容などから,商品やサービスに対する利用者の感情を分析する。
- 店舗や工場などの設備に設置したセンサーの情報をインターネット経由で集め,設備の状況について,従業員がスマートフォンを用いて監視する。
- 文書や画像などの電子ファイルを保存するためのインターネット上のストレージを,サービスとして提供する。
インターネットに接続できる機能が搭載されており,車載センサーで計測した情報をサーバへ送信し,そのサーバから運転に関する情報のフィードバックを受けて運転の支援などに活用することができる自動車を表す用語として,最も適切なものはどれか。
- カーシェアリング
- カーナビゲーションシステム
- コネクテッドカー
- 電気自動車
自動運転の水準は,一般的に"レベル1"から"レベル5"に分けられている。"条件付運転自動化"と呼ばれる"レベル3"が示す自動運転の水準に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- 運転の主体はシステムであり,人間が運転する必要はないが,システムによる自動運転の継続が難しい場合は,人間が運転しなければならない。
- 運転の主体はシステムであり,人間が運転する必要はないので,ハンドルやペダルなどの運転装置は不要だが,自動運転できる地域は限られる。
- 運転の主体は人間であり,高速道路で車線を維持しながら前の自動車に付いて走る機能のように,ハンドルと加減速の操作をシステムが支援する。
- 運転の主体は人間であり,自動ブレーキや急発進防止システムのように,前方又は後方の状況によって,システムが運転の一部を支援する。
仮想環境を用いた技術であるAR又はVRの活用事例のうち,VRの活用事例として,最も適切なものはどれか。
- 顔を覆うように頭部にゴーグルを装着し,そのゴーグル内に投影された仮想空間に広がる火災や地震の映像を見ながら避難方法をイメージすることによって,防災訓練が行える。
- 家具をオンラインで購入するときに,スマートフォンのカメラを通して画面に映っている現実の自分の部屋に,購入したい家具をリアルタイムに重ねて試し置きできる。
- 史跡などにスマートフォンを向けることによって,昔あった建物の画像や説明情報が現実の風景と重なって画面に表示される。
- 図鑑にスマートフォンをかざすことによって,図鑑の絵や写真に重なって生物の動画が見られる。
史跡などにスマートフォンを向けると,昔あった建物の画像や説明情報を現実の風景と重ねるように表示して,観光案内をできるようにした。ここで活用した仕組みを表す用語として,最も適切なものはどれか。
- AR
- GUI
- VR
- メタバース
ウェアラブルデバイスを用いている事例として,最も適切なものはどれか。
- PCやタブレット端末を利用して,ネットワーク経由で医師の診療を受ける。
- スマートウォッチで血圧や体温などの測定データを取得し,異常を早期に検知する。
- 複数の病院のカルテを電子化したデータをクラウドサーバで管理し,データの共有を行う。
- ベッドに人感センサーを設置し,一定期間センサーに反応がない場合に通知を行う。
組込みソフトウェアに該当するものはどれか。
- PCにあらかじめインストールされているオペレーティングシステム
- スマートフォンに自分でダウンロードしたゲームソフトウェア
- デジタルカメラの焦点を自動的に合わせるソフトウェア
- 補助記憶媒体に記録されたカーナビゲーションシステムの地図更新データ