1. ネットワーク方式

(1) ネットワークの種類と特徴

ネットワークは大きく「LAN」と「WAN」に分けられます。家の中のネットワークと、外の世界をつなぐネットワークの違いです。

LAN (Local Area Network)

社内や家庭内など、限られた狭い範囲のネットワーク。
自分たちでケーブルを引いたり、Wi-Fiルーターを設置して構築します。通信速度は速く、運用費用は基本的に無料(機器代のみ)です。

WAN (Wide Area Network)

本社と支社など、地理的に離れた場所を結ぶネットワーク。
自分たちでケーブルを引くことはできないため、電気通信事業者(NTTなど)のサービスを利用します。

関連用語
ISP (インターネットサービスプロバイダ)
家庭や企業をインターネットに接続するサービスを提供する事業者(OCN、So-netなど)。
従量制 / 月額固定料金
WANの運用費用の形態。使った分だけ払う「従量制」と、どれだけ使っても定額の「月額固定料金」があります。
IDF (中間配線盤)
ビルの各階などに設置される、ケーブルを分岐・中継するための配線盤。
センサーネットワーク
温度や湿度などを測る多数のセンサーを無線等でつなぎ、データを収集するネットワーク(IoTの基盤)。

(2) 有線LAN / (3) 無線LAN

有線LANのケーブル
  • より対線 (ツイストペアケーブル):一般的なLANケーブル。2本の銅線をより合わせることでノイズを防ぎます。
  • 光ファイバケーブル:電気ではなく「光」の点滅でデータを送るケーブル。超高速・長距離通信が可能でノイズに強い。
  • 同軸ケーブル:テレビのアンテナ線などに使われる、中心に銅線があるケーブル。
無線LAN

ケーブルの代わりに「電波」や「赤外線」を使って通信します。

  • 無線LANアクセスポイント:PCやスマホからの電波を受け取り、有線LAN(インターネット)へつなぐ中継機(Wi-Fiルーターなど)。
  • SSID (Service Set Identifier):無線LANのネットワークを識別するための名前(ネットワーク識別子)です。
    アクセスポイントを選ぶ際にスマホやPCの画面に表示される「Free_WiFi_Cafe」や「MyHome_Network_5G」といった名前がこれにあたります。
2.4GHz帯の無線LANのチャネル設定
無線LANで2.4GHz帯を使う場合、アクセスポイント相互の電波の干渉(混信)を避けるために、隣り合うアクセスポイントには、例えば周波数チャネル番号「1と6」「6と11」のように5つ以上離れた番号を割り当てる必要があります。

(4) 交換方式 / (5) 回線に関する計算

回線交換網(電話の仕組み)

通信中、相手との間に専用の通信路を占有する方式。
例え:固定電話。通話中は他の人がその回線を使えず、話し中になります。通信品質は安定します。

パケット交換網(ネットの仕組み)

データを「パケット(小包)」という小さな単位に分割し、1つの回線をみんなで共有して送る方式。
例え:郵便配達。同じ道路をいろんな人の手紙(パケット)が通ります。回線を効率よく使えます。

VoIP:音声をパケットに変換して送る技術(IP電話の基盤)。

回線に関する計算と用語
  • bps (bit per second):1秒間に何ビットのデータを送れるか(転送速度)。
  • 回線容量:回線が一度に運べる最大データ量(帯域幅)。道路の車線の多さに例えられます。
  • 伝送効率 (回線利用率):理論上の最大速度に対して、実際にデータ送信に使える割合。エラー訂正や制御データの付加などで100%にはなりません。
  • ビット誤り率:送ったデータの中で、ノイズ等で壊れてしまったビットの割合。
伝送時間の計算(過去問でマスター!)

計算問題は「単位をそろえること(Byteとbit)」と「実際の速度(実効速度)を出すこと」がポイントです。

例題:令和6年免除 問23

【問題】
10Mビット/秒の回線を用いて100Mバイトのファイルを送信するとき,伝送におよそ何秒掛かるか。ここで,回線の伝送効率は75%とし,1Mビット=106ビットとする。

ステップ・バイ・ステップ解説
  1. 単位を揃える(Byte → bit)
    ファイルサイズは 100Mバイト(B) です。通信速度は 10Mビット(bps) なので、まずは送るデータの単位をビットに揃えます。
    1バイト(Byte) = 8ビット(bit) なので、
    100Mバイト × 8 = 800Mビット
  2. 実際のスピード(実効速度)を求める
    回線の最大速度は 10Mbps(メガ・ビット・パー・セカンド)ですが、伝送効率が 75%(0.75)なので、実際に出るスピードは以下のようになります。
    10Mbps × 0.75 = 7.5Mbps
  3. 時間を計算する(データ量 ÷ 速度)
    最後に、送りたいデータ量(800Mビット)を、実際のスピード(1秒間に7.5Mビット)で割ります。
    800Mビット ÷ 7.5Mbps = 106.666... 秒
    よって、およそ 107秒 掛かることがわかります。

(6) インターネット技術

インターネットは、TCP/IPという共通ルールで世界中のコンピュータをつないでいます。

1. IPアドレスの構造とサブネットマスク

IPアドレスはインターネット上の住所にあたる識別番号(32ビット)です。
実は、IPアドレスは前半の「ネットワーク部」と後半の「ホスト部」の2つに分かれています。

  • ネットワーク部: 「どのネットワークか(何丁目か)」を表す。
  • ホスト部: 「そのネットワーク内のどのPCか(何番地か)」を表す。
■ アドレスクラス(規模による分類)

ネットワークの規模(接続できるPCの数)によって、A・B・Cのクラスに分かれています。
試験対策ポイント: IPアドレスの一番左の数字(第1オクテット)を見るだけで、どのクラスか判別できるようになっています!

クラス 一番左の数字
(第1オクテット)
規模 ネットワーク部 ホスト部 接続できるPCの数
クラスA 0 〜 127 超大規模 最初の8ビット 残りの24ビット 約1677万台
クラスB 128 〜 191 大規模 最初の16ビット 残りの16ビット 約6万5千台
クラスC 192 〜 223 小中規模 最初の24ビット 残りの8ビット 254台
見分け方の例:
10.0.0.1 なら一番左が10なので クラスA
192.168.1.10 なら一番左が192なので クラスC だとすぐに分かります!
■ サブネットマスクとプレフィックス表記

IPアドレスの「どこまでがネットワーク部か」を示すための情報です。

サブネットマスクの仕組み

サブネットマスクは、IPアドレスと同じく32ビット(8ビット×4つの区切り)で構成されています。
ルールとして、左の上位ビットから連続した「1」を並べ、それ以降を連続した「0」にします。1と0が交互に混ざることはありません。
この「1」の部分がネットワーク部「0」の部分がホスト部を表します。

サブネットマスク表記
255.255.255.0
これを2進数(0と1)に直すと…
11111111.11111111.11111111.00000000
先頭から「24個」の1が並び、残り「8個」が0の組み合わせになっています。
プレフィックス表記法 (CIDR)
192.168.1.10 /24
この「/24」は…
先頭から24ビット目までが「1」であることを意味しています。
つまり、上記の 255.255.255.0 と全く同じ意味です。
■ 特別なIPアドレス(使えないアドレス)

ホスト部には、個別のPCに割り当ててはいけない特別なアドレスが2つあります。

  • ネットワークアドレス
    ホスト部のビットがすべて「0」のアドレス。そのネットワーク空間そのものを表す代表番号。
  • ブロードキャストアドレス
    ホスト部のビットがすべて「1」のアドレス。ネットワーク内のすべてのPCに一斉送信(ブロードキャスト)するために使う。
【重要計算】割り当て可能なPCの台数
ネットワーク内のPC(ホスト)に割り当てられるIPアドレスの数は、上記の2つの特別なアドレス(すべて0、すべて1)を除外するため、以下の式で計算します。
割り当て可能な台数 = 2ホスト部のビット数 - 2

例:クラスC(/24)の場合
全体32ビットのうち、ネットワーク部が24ビットなので、ホスト部は 32 - 24 = 8ビット です。
計算式に当てはめると、 28 - 2 = 256 - 2 = 254台 となります。(PCに 0 や 255 は割り当てられません)

2. MACアドレスとポート番号
ポート番号

IPアドレスが「住所(マンション)」なら、ポート番号は部屋番号です。
「Webサイトを見たい(80番/443番)」「メールを送りたい(25番)」など、どのアプリケーションと通信するかを識別します。

MACアドレス

ネットワーク機器(NIC)に製造時に割り当てられる固有の物理的な識別番号です。機器のマイナンバーのようなものです。

全体で48ビット(16進数で12桁)で構成されています。
前半24ビット:ベンダーID(製造メーカーの番号)
後半24ビット:固有製造番号(メーカーがつける一連番号)

例:00:1A:2B:3C:4D:5E
3. URL・ドメイン名・DNS

数字だけのIPアドレス(13.124...)は人間には覚えにくいため、文字でつけた名前がドメイン名(例: google.com)です。
この「ドメイン名」と「IPアドレス」を変換・対応付けしてくれるシステムをDNS (Domain Name System)といいます。インターネットの電話帳のような役割です。


ユーザー
「google.comに行きたい」

DNSサーバ
「それは 142.250.x.x だよ」

Webサーバ
(142.250.x.x)にアクセス!
■ URLの構造

URL (Uniform Resource Locator) は、Web上の「どこにある、何というファイルか」を示す詳細な住所です。

https://www.example.com/images/photo.jpg
  • スキーム名(プロトコル): 通信ルール(https, http, ftpなど)
  • FQDN(ホスト名 + ドメイン名): どのコンピュータか
    ※ `www`がホスト名、`example.com`がドメイン名です。
  • ディレクトリ(パス): サーバ内のどのフォルダ(階層)か
  • ファイル名: 具体的などのファイルか
4. IPアドレスの枯渇対策とNAT

現在主流のIPv4(約43億個)ではアドレスが足りなくなったため、ほぼ無限に使える新規格IPv6(128ビット)への移行が進んでいます。
同時に、アドレスを節約するための仕組みが使われています。

種類 説明
グローバルIPアドレス インターネットに直接接続できるアドレス。世界中で一意(重複しない)。
プライベートIPアドレス 社内や家庭内(LAN)の中だけで使えるアドレス。LAN内だけで一意ならOK。
NAT / NAPT

プライベートIPのままではインターネットに出られません。ルーターで「グローバルIP」に変換する技術をNATといいます。

NAPT (IPマスカレード)
NATを進化させ、IPアドレスだけでなくポート番号も変換することで、「1つのグローバルIP」を「複数のPC」で同時に共有できるようにする技術です。

DHCP

LAN内のコンピュータやスマホに、IPアドレスなどの設定情報を自動的に割り当てる仕組みです。手動設定の手間や設定ミスを防ぎます。

なぜグローバルIPとプライベートIPを使い分けるの?
① IPアドレスの節約 (IPv4枯渇問題)

グローバルIPアドレスは約43億個しかありません。一人でスマホやPCを複数台持つ現代では全く足りません。
そこで、LAN内では「プライベートIP」を使い、外に出るときだけ「代表のグローバルIP」を使うことで節約しています。

会社の電話に例えると...
社外からの連絡先 代表電話番号
(03-xxxx-xxxx)
グローバルIP

交換機 (NAT)
社内の呼び出し 内線番号
(内線 201, 202...)
プライベートIP

「社員100人が、たった1つの代表番号を共有して外と電話する」のと同じ仕組みです。

② セキュリティのため (防犯)

それぞれのPCがグローバルIPアドレスを直接持っていると、世界中から直接アクセスできてしまい危険です(住所がバレている状態)。
ルーターのIPアドレスだけを公開し、内部のPCを隠すことで、外部からの直接攻撃を防ぐ「防犯」の役割も果たしています。


2. データ通信と制御

(1) ネットワークアーキテクチャとOSI基本参照モデル

ネットワークトポロジ(接続形態)

PCや機器をどのようにつなぐかの形です。

  • スター型
    中心のハブに全PCをつなぐ(主流)
  • バス型
    1本の幹線に全PCをつなぐ
  • リング型
    円環状につなぐ
OSI基本参照モデル

異なるメーカーの機器同士でも通信できるように、通信の機能を7つの階層(レイヤ)に分けた国際標準モデルです。
※試験で頻出!各層の役割を覚えましょう。

階層 名称 役割(例え:手紙を送る)
第7層 (L7) アプリケーション層 用途に応じた通信サービス(Webやメールなど)を提供する。(便箋に手紙を書く)
第6層 (L6) プレゼンテーション層 データの表現形式(文字コードや圧縮・暗号化)を共通化する。(日本語で書くか英語で書くか決める)
第5層 (L5) セション層 通信の開始から終了までの手順(会話の成り立ち)を管理する。(挨拶して手紙のやり取りを始める)
第4層 (L4) トランスポート層 エラー訂正などを行い、データが相手に確実に届くことを保証する。(書留郵便にして確実に届ける)
第3層 (L3) ネットワーク層 異なるネットワークを越えて、宛先までの最適な経路(ルーティング)を決める。(郵便局が住所を見て配達ルートを決める)
第2層 (L2) データリンク層 直接つながっている隣の機器との間でデータを確実に送受信する。(隣の配達員に手渡す)
第1層 (L1) 物理層 ケーブルの材質や電気信号(0と1)への変換など、物理的な接続を規定する。(実際の道路やトラック)

(2) 伝送方式 / (3) ネットワーク接続装置

単方向通信

一方通行の通信。(例:テレビやラジオ)

半二重通信

双方向だが、同時に送れない。(例:トランシーバー)

全二重通信

同時に双方向から送受信できる。(例:電話)

ネットワーク接続装置とOSI基本参照モデルの関係

機器が「どの階層の情報を見て」通信を振り分けているかが重要です。

  • リピータ / ハブ (L1ハブ)
    弱くなった電気信号を増幅・整形し、すべてのポートにそのまま流す装置。
    物理層 (L1)
  • ブリッジ / L2スイッチ (スイッチングハブ)
    MACアドレスを見て、宛先に関係あるポートだけにデータを流す装置。
    データリンク層 (L2)
  • ルータ / L3スイッチ
    IPアドレスを見て、別のネットワークへデータを中継(ルーティング)する装置。
    ネットワーク層 (L3)
  • ゲートウェイ
    異なるプロトコル(通信ルール)を翻訳・変換してつなぐ装置。
    第4層〜第7層
スパニングツリー:スイッチ間をループ(環状)に接続した際、データが永遠に回り続けるのを防ぐために、一部の通信路を論理的に遮断して「木構造」にする技術。
ルーティングとIP/MACアドレスの変化

ルータを越えてデータ(パケット)を届ける際、IPアドレスMACアドレスの役割の違いを理解することが重要です。

IPアドレス = 「最終目的地」の住所
MACアドレス = 「次の経由地(隣のルータなど)」の宛先

手紙をトラックで運ぶリレーに例えると...

  • 発信元IPアドレス・宛先IPアドレス
    手紙の封筒に書かれた住所です。通信の最初から最後まで変わりません。
  • 発信元MACアドレス・宛先MACアドレス
    荷物を運ぶトラックです。中継所(ルータ)に着くたびに、次のトラックへ積み替えるため、ルータを通るたびに書き換わります。
プロキシサーバ (Proxy Server)

「プロキシ(Proxy)」とは「代理」という意味です。通信を代理で行うサーバで、目的によって2種類に分かれます。

フォワードプロキシ (一般的なプロキシ)

社内のPCの「身代わり」として、インターネット上のWebサイトへアクセスするサーバです。

  • 目的:社内から危険なサイトへのアクセスブロック、通信の高速化(キャッシュ機能)。
  • Webサイト側からは、プロキシサーバがアクセスしてきたように見えます。
リバースプロキシ

インターネットからのアクセスを「代理」で受け取り、社内の複数のWebサーバへ振り分けるサーバです。

  • 目的:Webサーバの負荷分散、不正アクセスの防御。
  • 利用者側からは、リバースプロキシがWebサーバのように見えます(受付係のような役割)。

(4) 伝送制御 / (5) メディアアクセス制御(MAC)

データを安全・確実に送るための「交通整理」のルールです。

パリティチェック
データに「パリティビット」という1ビットの検査用データを付加し、データが壊れていないか(誤り)を検出する仕組み。
CRC (巡回冗長検査)
複雑な計算(多項式)を用いて、精度の高い誤り検出を行う方式。
コネクション方式
通信前に相手との間で「通信路(コネクション)」を確立してからデータを送る、信頼性重視の方式。(例:TCP)
コネクションレス方式
事前の確認なしに一方的にデータを送りつける、速度重視の方式。(例:UDP)
MAC (メディアアクセス制御)

複数の機器が1つのケーブル(や電波)を同時に使おうとした時の「衝突(コリジョン)」を防ぐルールです。

CSMA/CD方式
Carrier Sense (搬送波感知)
Multiple Access (多重アクセス)
with Collision Detection (衝突検出)

主に有線LANで使われる方式。
「誰も送っていないか確認してから送る(CSMA)」。もし同時に送って「衝突」が起きたら、お互いにランダムな時間待ってから再送する(CD:衝突検出)仕組み。

CSMA/CA方式
Carrier Sense (搬送波感知)
Multiple Access (多重アクセス)
with Collision Avoidance (衝突回避)

主に無線LANで使われる方式。
衝突を検知できないため、「送る前に相手に確認信号を送り、衝突をあらかじめ『回避(CA)』する」仕組み。


3. 通信プロトコル

(1) TCP/IPと各階層のプロトコル

現在のインターネットで標準的に使われている通信ルール(プロトコルのセット)をTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)といいます。
OSI基本参照モデルの7階層を、より実用的な4階層にまとめているのが特徴です。

学習のコツ: 英語のフルスペル(元の意味)を知ると、「何をするプロトコルなのか」がとても覚えやすくなります!

OSI 7階層 TCP/IP 階層 代表的なプロトコル(正式名称と役割)
アプリ
プレゼン
セション
アプリケーション層
各アプリの機能を提供
  • HTTP (Hyper Text Transfer Protocol)
    Webページ(HTML等)を転送する。
  • HTTPS (HTTP Secure)
    HTTP通信を暗号化し安全にする。
  • SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
    メールを「送信」する。
  • POP3 (Post Office Protocol)
    郵便局(サーバ)からメールを「受信」する。
  • IMAP (Internet Message Access Protocol)
    サーバ上でメールを管理・閲覧する。
  • FTP (File Transfer Protocol)
    ファイルを転送する。
  • DNS (Domain Name System)
    ドメイン名とIPアドレスを変換する。
  • DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
    IPアドレスを自動的に割り当てる。
  • NTP (Network Time Protocol)
    機器の時刻を同期する。
トランスポート トランスポート層
通信の信頼性を確保
  • TCP (Transmission Control Protocol)
    到達確認を行う。確実性・信頼性重視(Webやメールなど)。
  • UDP (User Datagram Protocol)
    到達確認を行わない。速度・リアルタイム性重視(動画配信や音声通話など)。
ネットワーク インターネット層
宛先までの経路選択
  • IP (Internet Protocol)
    IPアドレスを用いて宛先までパケットを届ける。
  • ICMP (Internet Control Message Protocol)
    通信エラーの通知や確認を行う(pingコマンドで利用)。
データリンク
物理
ネットワーク
インタフェース層
隣接機器への伝送
  • ARP (Address Resolution Protocol)
    IPアドレスから、隣接機器のMACアドレスを調べる。
  • PPP / PPPoE (Point-to-Point Protocol / over Ethernet)
    1対1の通信や、光回線などでの認証接続を行う。
LANインタフェース規格 (10BASE-Tなど)

規格名の読み方:「速度」+「伝送方式」+「ケーブルの種類」

  • 10BASE-T:10Mbps / ツイストペアケーブル
  • 100BASE-TX:100Mbps / ツイストペアケーブル
  • 1000BASE-T:1Gbps (1000Mbps) / ツイストペアケーブル
  • ※「Wi-Fi 6」は IEEE 802.11ax、「Wi-Fi 5」は IEEE 802.11ac の別名です。

4. ネットワーク管理

(1) 運用管理 / (2) ツール / (3) SNMP

ネットワーク運用管理ツール(コマンド)

トラブルシューティングで使うPCのコマンドです。

ping
相手に届くか確認
ipconfig / ip
自分のIPを確認
traceroute
経路を調べる
netstat
通信状態を確認
SNMP (Simple Network Management Protocol)

ネットワーク上の機器(ルータやスイッチなど)を監視・集中管理するためのプロトコル。
監視される側の機器(SNMPエージェント)が持つ管理情報(MIB)を、管理者側のPC(SNMP管理ステーション)が読み取って機器の状態を把握します。

(4) 仮想ネットワーク
トンネリング
インターネット上に仮想的な専用の通信トンネルを作り、安全にデータを送る技術(VPNの基盤)。
SDN / OpenFlow
Software-Defined Networking。ネットワークの構成や設定を、物理的な配線を変えずにソフトウェアで動的に集中制御する技術。
その制御に使われる代表的な通信規格が「OpenFlow」です。

5. ネットワーク応用

(1) インターネットサービス / (2) イントラネット

  • Webメール:ブラウザ上でメールの送受信を行うシステム(Gmailなど)。
  • CGI:Webサーバ上でプログラムを動かし、動的なWebページ(掲示板など)を作る仕組み。
  • 検索エンジン:クローラが自動で集める「ロボット型」と、人間が登録する「ディレクトリ型」がある。
イントラネットとエクストラネット
イントラネット

インターネットの技術(TCP/IPやブラウザ)を使って構築された企業内ネットワーク

エクストラネット

複数の企業のイントラネット同士を相互接続し、企業間でデータ連携(EDIなど)を行うネットワーク。

(5) 通信サービス / (6) モバイルシステム

モバイル通信技術
ハンドオーバー
移動中に、通信する基地局を途切れないように次々と切り替える技術。
ローミング
契約している通信事業者の電波が届かない場所(海外など)で、提携する別の事業者の電波を借りて通信すること。
キャリアアグリゲーション
複数の異なる周波数帯の電波を束ねて、1つの通信回線として利用し、通信速度を向上させる技術。
MIMO (マイモ)
送信用と受信用の双方に「複数のアンテナ」を使い、同時にデータを送受信して高速化する技術。
eSIM
スマートフォン本体にあらかじめ組み込まれているSIM。物理的なカードを差し替えることなく、遠隔で通信事業者の情報を書き換えられる。