経営戦略マネジメント

1. 経営戦略と全社戦略

企業が生き残り、成長していくための「羅針盤」となるのが経営戦略です。

基本用語
コアコンピタンス
他社が真似できない、自社ならではの核(コア)となる強みや能力。
M&A
Mergers and Acquisitions。企業の合併・買収。時間をかけて事業を育てる代わりに、すでに事業を持っている会社を買うことで時間を短縮する戦略です。
M&Aの形態
  • 水平統合:同業他社(ライバル)を買収・合併すること。
    目的:市場シェアの拡大、規模の経済(大量生産によるコストダウン)の追求。
  • 垂直統合:サプライチェーンの上流(部品メーカーなど)や下流(販売会社など)を買収・合併すること。
    目的:調達の安定化、流通コストの削減、中間マージンの排除。
アライアンス
企業同士の提携。お互いの強みを活かして協力関係を築くこと。
SDGs / ESG
持続可能な開発目標(SDGs)や、環境・社会・ガバナンス(ESG)への配慮は、現代の経営戦略において必須の視点となっています。
PPM (プロダクトポートフォリオマネジメント)

「市場成長率」と「市場占有率(シェア)」の2軸で事業を4つに分類し、資源配分を決める手法です。

花形 (Star) 成長率:高 / シェア:高
利益も出るが、競争が激しく投資も必要。
問題児 (Problem Child) 成長率:高 / シェア:低
投資してシェアを上げれば花形になれるかも?
金のなる木 (Cash Cow) 成長率:低 / シェア:高
投資は少なくて済み、安定して利益を生む。
負け犬 (Dog) 成長率:低 / シェア:低
撤退を検討すべき事業。

2. 競争戦略

競合他社に打ち勝ち、市場での優位性を確保するための戦略です。

コトラーの競争地位別戦略

市場シェア(占有率)の大きさによって企業を4つに分類し、とるべき戦略を定義した理論です。

地位 特徴・目標 定石(戦略)
リーダー
業界1位
最大のシェアを誇る。
市場全体の拡大を目指す。
全方位戦略
すべての顧客層に対応。同質化(他社の真似をして潰す)も行う。
チャレンジャー
2, 3番手
リーダーへの挑戦者。
シェア奪取を目指す。
差別化戦略
リーダーが持っていない強みや機能で勝負する。
フォロワー
中堅企業
リーダーの模倣を行う。
低コストで利益確保を目指す。
模倣戦略
開発費を抑え、リーダーの成功商品を真似して安く売る。
ニッチャー
隙間産業
特定の狭い市場(ニッチ)で
独自の地位を築く。
集中戦略
大手が参入しない専門分野に特化し、その分野でNo.1になる。
イノベーター理論(普及曲線)

新製品が市場に普及していく過程で、消費者を導入時期が早い順に5つのタイプに分類した理論です。

イノベーター
2.5%
アーリー
アダプター
13.5%
アーリー
マジョリティ
34%
レイト
マジョリティ
34%
ラガード
16%
重要 アーリーアダプター(オピニオンリーダー):流行に敏感で、他の消費者に大きな影響を与える層。ここの攻略が普及の鍵。
用語 キャズム:アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある「深く大きな溝」。ここを超えないと市場全体には普及しない。
ブルーオーシャン戦略
競争のない未開拓の市場(青い海)を切り開く戦略。対義語はレッドオーシャン(血で血を洗う競争市場)。

3. 事業戦略手法

自社の置かれている状況を正しく分析し、どの事業に資源を集中するかを決定するためのフレームワークです。

SWOT分析

自社の内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を整理する手法です。

Strength (強み)
内部・プラス要因
高い技術力、ブランド力
Weakness (弱み)
内部・マイナス要因
資金不足、人材不足
Opportunity (機会)
外部・プラス要因
市場拡大、規制緩和
Threat (脅威)
外部・マイナス要因
競合の出現、少子化
アンゾフの成長マトリクス

「製品(既存・新規)」と「市場(既存・新規)」の2軸で、企業の成長戦略を4つに分類する手法です。
ハンバーガー屋さんを例にして考えると分かりやすいです。

既存 製品
新規 製品
既存
市場
市場浸透戦略 既存商品を既存客にもっと売る。 例:クーポン配布
新製品開発戦略 既存客に新しい商品を売る。 例:新メニュー開発
新規
市場
市場開拓戦略 既存商品を新しい顧客に売る。 例:海外進出
多角化戦略 新しい市場で新しい商品を売る。 例:アパレル事業
その他の分析手法
  • バリューチェーン分析:事業活動を「主活動(製造・販売など)」と「支援活動(人事・技術開発など)」に分け、どこで付加価値が生まれているか分析する。
  • ベンチマーキング:最強の競合相手や先進企業(ベストプラクティス)と比較・分析し、自社とのギャップを把握して改善を行う手法。

3. マーケティング

「売れる仕組み」を作ることです。誰に、何を、どうやって売るかを考えます。

マーケティングのフレームワーク
3C分析

市場環境を分析する3要素。
Customer(顧客・市場)
Competitor(競合)
Company(自社)

4P (売り手視点)

マーケティングミックス。
Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(販促)

4C (買い手視点)

4Pを顧客視点で捉え直したもの。
Customer Value(顧客価値)
Cost(顧客コスト)
Convenience(利便性)
Communication(対話)

製品戦略 プロダクトライフサイクル (PLC)

製品が市場に投入されてから姿を消すまでのプロセスを、導入期・成長期・成熟期・衰退期の4つの段階に分けたモデルです。
各段階に応じて適切な戦略をとる必要があります。

時間 売上 導入期 成長期 成熟期 衰退期
導入期
  • 認知度が低い。
  • 開発・広告費で赤字になりがち。
  • 戦略:認知拡大、試用促進。
成長期
  • 売上が急増。
  • 競合が参入してくる。
  • 利益が出始める。
  • 戦略:ブランド確立、シェア拡大。
成熟期
  • 成長が鈍化。
  • 競争が激化し価格競争へ。
  • 利益は最大化・安定。
  • 戦略:シェア維持、コスト削減。
衰退期
  • 需要が減退し売上低下。
  • 利益確保が困難に。
  • 戦略:撤退、縮小、新製品への移行。
顧客体験 (CX) と Webマーケティング
  • UX (User Experience):ユーザーが製品やサービスを利用して得られる体験や感情。
  • コンバージョン率 (CVR):Conversion Rate。
    Webサイトへの訪問者のうち、商品購入や会員登録など、サイト運営者が設定した「最終的な成果(ゴール)」に至った割合。
    例:100人訪れて1人が買ったら、CVRは1%。
  • オムニチャネル:実店舗、ネット、アプリなど、あらゆる販売経路(チャネル)を連携させ、顧客が境目なく購入できるようにすること。
  • SEO (Search Engine Optimization):検索エンジンの検索結果で上位に表示されるように工夫すること。

4. ビジネス戦略と目標・評価

経営目標を達成するための戦略を立て、その進捗を測定・評価するための仕組みです。

目標管理の3階層 (CSF / KGI / KPI)

目標達成のためには、「何が重要か(CSF)」「最終ゴールは何か(KGI)」「そのために何をすべきか(KPI)」を具体化する必要があります。

CSF
重要成功要因 (Critical Success Factors)
戦略を成功させるために、最も重要となる要因。「ここさえ押さえれば勝てる」という急所。
KGI
重要目標達成指標 (Key Goal Indicator)
最終的なゴール(結果)を数値化したもの。
例:売上10億円、体重-5kgなど。
KPI
重要業績評価指標 (Key Performance Indicator)
KGIを達成するための中間プロセス(行動)の目標。
例:訪問件数100件、毎日3km走るなど。
BSC(バランススコアカード)

企業の業績を「財務」だけでなく、多角的な視点から評価・管理する手法です。
以下の4つの視点で目標(KGI)と評価指標(KPI)を設定し、戦略の実現を目指します。

1. 財務の視点
「株主からどう見られているか?」
過去の成果。売上高、営業利益、ROEなど。
2. 顧客の視点
「顧客からどう見られているか?」
顧客満足度、クレーム件数、リピート率など。
3. 業務プロセスの視点
「業務手順は優れているか?」
製品の欠陥率、製造リードタイム、納期遵守率など。
4. 学習と成長の視点
「変化・改善する能力はあるか?」
従業員満足度、資格取得数、提案件数など。
視点の因果関係
これらは独立しているのではなく、「学習と成長」→「業務プロセス改善」→「顧客満足向上」→「財務成果」というように、下から上へ因果関係でつながっています。

5. 経営管理システム

経営資源を管理し、戦略実行を支援するシステムです。

ERP

Enterprise Resource Planning
(企業資源計画)

「ヒト・モノ・カネ・情報」といった経営資源を一元管理し、有効活用するシステム。
統合基幹業務システムとも呼ばれます。

イメージ
会社の「全部入り管理ノート」
人事、会計、在庫などのデータがバラバラだと経営判断が遅れますが、これを一つにまとめて「今、会社全体で利益が出ているか?」を即座にわかるようにします。
CRM

Customer Relationship Management
(顧客関係管理)

顧客情報を一元管理し、顧客との良好な関係を築いて満足度や売上を向上させる手法・システム。

イメージ
「街の電気屋さんの接客」のデジタル版。
「Aさんは先月洗濯機を買ったから、そろそろ調子伺いの連絡をしよう」といった、一人ひとりに合わせたきめ細かい対応を、大規模に行えるようにします。
SFA

Sales Force Automation
(営業支援システム)

営業活動をITで支援・効率化するシステム。
商談の進捗や顧客情報を共有し、属人化(その人しか分からない状態)を防ぎます。

イメージ
営業マンの「ハイテク日報」
「誰が」「どの会社に」「どんな提案をして」「今どの段階か」をチームで共有し、先輩がアドバイスしたり、担当が変わってもスムーズに引き継げるようにします。
SCM

Supply Chain Management
(供給連鎖管理)

原材料の調達から製造、物流、販売に至るまでの一連の流れ(サプライチェーン)全体の情報を共有・管理し、最適化する手法。

イメージ
「おにぎり製造のリレー」をスムーズにする。
「明日台風が来るからおにぎりが売れそう」→「早めに海苔を仕入れよう」→「工場をフル稼働させよう」と、川上から川下まで情報を共有し、在庫切れや余り過ぎを防ぎます。

過去問演習(経営戦略マネジメント)

令和6年度 問48

コアコンピタンスを説明したものはどれか。

  • 経営活動における基本精神や行動指針
  • 事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
  • 自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
  • 他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力
令和3年度 問66

多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。

  • 銀行による保険会社の買収・合併
  • 自動車メーカーによる軽自動車メーカーの買収・合併
  • 製鉄メーカーによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
  • 電機メーカーによる不動産会社の買収・合併
平成25年春期 問67

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)を説明したものはどれか

  • 自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
  • 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
  • 製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
  • 製品の導入期・成長期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
令和4年度 問67

企業の競争戦略におけるフォロワ戦略はどれか。

  • 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
  • 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
  • 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
  • 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
令和5年度 問54

イノベータ理論におけるアーリーアダプタの説明として,適切なものはどれか。

  • 新しい製品及び新技術の採用には懐疑的で,周囲の大多数が採用している場面を見てから採用する層
  • 新商品,サービスなどを,リスクを恐れず最も早い段階で受容する層
  • 新商品,サービスなどを早期に受け入れ,消費者に大きな影響を与える層であり,流行に敏感で,自ら情報収集を行い判断する層
  • 世の中の動きに関心が薄く,流行が一般化してからそれを採用することが多い層であり,場合によっては不採用を貫く,最も保守的な層
平成25年秋期 問67

SWOT分析を説明したものはどれか。

  • 企業の財務諸表を基に,収益性及び安全性を分析する手法である。
  • 経営戦略を立てるために,自社の強みと弱み,機会と脅威を分析する手法である。
  • 自社製品・サービスの市場での位置付けや評価を明らかにする手法である。
  • 自社製品の価格設定のために,市場での競争力を分析する手法である。
令和2年度 問68

アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。

  • 新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を,現在の市場に投入する。
  • 技術開発,業務提携,M&Aなどで,新たな製品や市場での成長の機会を求める。
  • 現在の市場で現有製品の広告,宣伝を強化し,顧客の購入頻度や購入量を増やす。
  • 現有製品で海外市場に進出し,新たな市場セグメントの開拓を図る。
平成28年春期 問68

企業経営で用いられるベンチマーキングを説明したものはどれか。

  • 企業全体の経営資源の配分を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図ることである。
  • 競合相手又は先進企業と比較して,自社の製品,サービス,オペレーションなどを定性的・定量的に把握することである。
  • 顧客視点から業務のプロセスを再設計し,情報技術を十分に活用して,企業の体質や構造を抜本的に変革することである。
  • 利益をもたらすことのできる,他社より優越した自社独自のスキルや技術に経営資源を集中することである。
平成26年秋期 問70

プロダクトライフサイクルにおける導入期を説明したものはどれか。

  • 売上が急激に増加する時期である。市場が活性化し新規参入企業によって競争が激化してくる。
  • 売上と利益が徐々に減少する時期である。追加投資を控えて市場から撤退することが検討される。
  • 需要の伸びが鈍化してくる時期である。製品の品質改良などによって,シェアの維持,利益の確保が行われる。
  • 先進的な消費者に対し製品を販売する時期である。製品の認知度を高める戦略が採られる。
令和4年度 問68

コモディティ化の説明はどれか。

  • 革新的な発明に基づいて,従来は市場に存在しなかった製品を開発し,市場に投入すること
  • 技術革新によって,後発製品が先発製品の市場を衰退させること
  • 技術の成熟などによって,他社製品との差別化が価格以外の点で困難になること
  • 市場での価格競争を避けるために,他社製品とは異なる機能をもった製品を開発し,販売すること
令和6年度 問50

サイトアクセス者の総人数に対して,最終成果である商品やサービスの購入に至る人数の割合を高める目的でショッピングサイトの画面デザインを見直すことにした。効果を測る指標はどれか。

  • ROAS
  • コンバージョン率
  • バナー広告のクリック率
  • ページビュー
令和3年免除 問73

SEOの説明はどれか。

  • ECサイトにおいて,個々の顧客の購入履歴を分析し,新たに購入が見込まれる商品を自動的に推奨する機能
  • Webページに掲載した広告が契機となって商品が購入された場合,売主から成功報酬が得られる仕組み
  • 検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるようにWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと
  • 検索エンジンを運営する企業と契約し,自社の商品・サービスと関連したキーワードが検索に用いられた際に広告を表示する仕組み
令和2年度 問62

図中のcに相当する活動はどれか。
a:10%の物流コスト削減 → b:在庫・誤出荷の削減 → c:在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内

KGI-CSF-KPI図
  • CSFの抽出
  • KGIの設定
  • KPIの設定
  • MBOの導入
令和2年度 問67

バランススコアカードで使われる戦略マップの説明はどれか。

  • 切り口となる二つの要素をX軸,Y軸として,市場における自社又は自社製品のポジションを表現したもの
  • 財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の四つの視点ごとの課題,施策,目標の間の因果関係を表現したもの
  • 市場の魅力度,自社の優位性の二つの軸から成る四つのセルに自社の製品や事業を分類して表現したもの
  • どのような顧客層に対して,どのような経営資源を使用し,どのような製品・サービスを提供するのかを表現したもの
令和5年度 問52

ERPを説明したものはどれか。

  • 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
  • 卸売業・メーカーが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
  • 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
  • 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
令和6年度 問51

CRMを説明したものはどれか。

  • 卸売業者・メーカーが,小売店の経営活動を支援してその売上と利益を伸ばすことによって,自社との取引拡大につなげる方法である。
  • 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の高効率化を図るための手法である。
  • 企業内のすべての顧客チャネルで情報を共有し,サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め,顧客ロイヤルティの最適化に結び付ける考え方である。
  • 生産,在庫,購買,販売,物流などのすべての情報をリアルタイムに交換することによって,サプライチェーン全体の効率を大幅に向上させる経営手法である。
令和5年度 問51

SFAを説明したものはどれか。

  • 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
  • 卸売業・メーカーが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
  • 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
  • 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
平成29年秋期 問69

サプライチェーンマネジメントを説明したものはどれか。

  • 購買,生産,販売及び物流を結ぶ一連の業務を,企業内,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
  • 個人が持っているノウハウや経験などの知的資産を組織全体で共有して,創造的な仕事につなげていく。
  • 社員のスキルや行動特性を把握し,人事戦略の視点から適切な人員配置・評価などのマネジメントを行う。
  • 多様なチャネルを通して集められた顧客情報を一元化し,活用することによって,顧客との関係を密接にしていく。

技術戦略マネジメント

1. 技術開発戦略 (MOT)

MOT (Management of Technology:技術経営) とは、技術開発の成果をビジネスの利益に結びつける経営手法のことです。

プロダクトイノベーション

製品(プロダクト)そのものに関する技術革新。
従来になかった新しい製品を開発したり、品質・機能を飛躍的に向上させること。
例:ガラケーからスマホへ、LED電球の開発

プロセスイノベーション

製造工程や流通経路(プロセス)に関する技術革新。
業務効率化やコストダウン、大量生産の実現などを目的とする。
例:ベルトコンベア方式の導入、セル生産方式

オープンイノベーション

自社だけでなく、他社や大学、研究機関などの外部の技術やアイデアを積極的に取り入れ、革新的な商品やサービスを創出すること。

クラウドファンディング

インターネットを通じて不特定多数の人(群衆:Crowd)から資金(Funding)を調達する手法。
テストマーケティングやファン作りの手段としても活用される。

技術のSカーブ

技術の進歩と時間の関係を示す曲線です。 最初は緩やかに進歩し、ある時点で急激に発展しますが、やがて技術的な限界に達して停滞します。 S字のような形を描くことからこう呼ばれます。

時間・投資 技術性能 初期段階(成果が出にくい) 急激な進歩 成熟・限界(伸び悩み)
TLO (Technology Licensing Organization)

技術移転機関のこと。大学や研究機関で生まれた技術や特許を、民間企業に移転(ライセンス供与など)し、実用化を促進する組織です。

2. 価値創出の壁(比喩)

研究開発から事業化に至るまでには、いくつかの「乗り越えるべき壁」があります。

  • 魔の川 (Devil River)
    基礎研究から製品開発へ進む間の壁。研究が製品化に結びつかないこと。
  • 死の谷 (Valley of Death)
    製品開発から事業化(市場投入)へ進む間の壁。資金不足などで製品が世に出ないこと。
  • ダーウィンの海 (Darwinian Sea)
    事業化してから市場で生き残るための競争の壁。他社との競争に勝てるかどうか。
PoC (Proof of Concept:概念実証)

新しいアイデアや技術が、実際に実現可能か、効果があるかを検証するための簡易的な試作・実験のこと。本格開発の前に行います。

過去問演習(技術戦略マネジメント)

令和元年秋期 問68

技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として,適切なものはどれか。

  • 新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
  • 技術開発の成果によって事業利益を獲得すること
  • 技術を核とするビジネスを戦略的にマネジメントすること
  • 業務プロセスにおいて革新的な改革をすること
平成31年春期 問70

プロセスイノベーションに関する記述として,適切なものはどれか。

  • 競争を経て広く採用され,結果として事実上の標準となる。
  • 製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する。
  • 独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発する。
  • 半導体の製造プロセスをもっている企業に製造を委託する。
令和3年度 問69

オープンイノベーションに関する事例として,適切なものはどれか。

  • 社外からアイディアを募集し,新サービスの開発に活用した。
  • 社内の製造部と企画部で共同プロジェクトを設置し,新規製品を開発した。
  • 物流システムを変更し,効率的な販売を行えるようにした。
  • ブランド向上を図るために,自社製品の革新性についてWebに掲載した。
令和元年秋期 問72

インターネットを活用した仕組みのうち,クラウドファンディングを説明したものはどれか。

  • Webサイトに公表されたプロジェクトの事業計画に協賛して,そのリターンとなる製品や権利の入手を期待する不特定多数の個人から小口資金を調達すること
  • Webサイトの閲覧者が掲載広告からリンク先のECサイトで商品を購入した場合,広告主からそのWebサイト運営者に成果報酬を支払うこと
  • 企業などが,委託したい業務内容を,Webサイトで不特定多数の人に告知して募集し,適任と判断した人々に当該業務を発注すること
  • 複数のアカウント情報をあらかじめ登録しておくことによって,一度の認証で複数の金融機関の口座取引情報を一括して表示する個人向けWebサービスのこと
平成28年秋期 問70

"技術のSカーブ"の説明として,適切なものはどれか。

  • 新しい技術の普及過程を示すものであり,その技術を応用した製品が市場に浸透すると,普及率の伸びが徐々に減少していくことを度数分布曲線で示す。
  • 技術の進歩の過程を示すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,その後,緩やかに停滞していく過程を示す。
  • 技術の成熟過程を示すものであり,新技術が実際に普及するまでの間,時間経過とともに変化する認知度の推移を示す。
  • 生産量と単位コストの関係を示すものであり,累積生産量が増加するに従い,単位コストが減少する過程を示す。
令和4年度 問69

TLO(Technology Licensing Organization)の役割として,適切なものはどれか。

  • TLO自らが研究開発して取得した特許の,企業へのライセンス
  • 企業から大学への委託研究の問合せ及び申込みの受付
  • 新規事業又は市場への参入のための,企業の合併又は買収の支援
  • 大学の研究成果の特許化及び企業への技術移転の促進

ビジネスインダストリ

1. ビジネスシステム

業務支援システム
POSシステム

Point Of Sales(販売時点情報管理)

コンビニのレジなどで、商品が売れた時点で「いつ・どこで・何が・いくつ」売れたかを記録・管理するシステム。
在庫管理や売れ筋分析に活用されます。

XBRL

eXtensible Business Reporting Language

企業の財務諸表(決算書など)を記述・交換するためのXMLベースの言語。
コンピュータでの自動処理や比較分析を容易にします。

  • グループウェア:社内のスケジュール共有、掲示板、ファイル共有など、共同作業を支援するソフト。
  • ワークフローシステム:稟議書などの申請・承認手続きを電子化するシステム。
  • Web会議システム:インターネットを通じて遠隔地と映像・音声で会議を行うシステム。
行政・公共システム
スマートグリッド IT技術を活用して電力供給を最適化する次世代送電網。
スマートメーター 通信機能を持った電力計。検針員が訪問しなくても自動で検針でき、電力消費の「見える化」が可能。
マイナンバーカード / マイナポータル 社会保障・税・災害対策で利用される個人番号。行政手続きのオンライン化(電子申請)などに活用。
ITS (高度道路交通システム) 人と道路と車を情報通信でつなぎ、渋滞解消や事故防止を図るシステム(ETCやVICSなど)。
Society 5.0(ソサエティ5.0)

日本政府が提唱する未来社会の姿。「狩猟社会(1.0)」「農耕社会(2.0)」「工業社会(3.0)」「情報社会(4.0)」に続く、5番目の新たな社会です。

特徴:
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。
AI(人工知能)の利活用

現在のAIブームの中心は、大量のデータからルールを学習する機械学習ディープラーニング(深層学習)です。

AI活用のキーワード
生成AI
学習データをもとに、新しい文章、画像、プログラムコードなどを「生成」するAI(ChatGPTなど)。
ハルシネーション
AIがもっともらしい嘘(事実と異なる情報)を出力してしまう現象(幻覚)。
XAI
Explainable AI(説明可能なAI)
ディープラーニングなどのAIは、結論に至るプロセスが複雑で人間には理解しづらい「ブラックボックス」になりがちです。
XAIは、AIが「なぜその判断をしたのか」という理由や根拠を人間に提示できる技術です。
(例:AIが融資を拒否した場合、「年収に対して借入額が多すぎるため」といった理由を説明する。)
医療診断や自動運転など、高い信頼性と透明性が求められる分野で特に重要視されています。

2. エンジニアリング・e-ビジネス

エンジニアリング(設計・製造)システム
CAD (キャド)

Computer Aided Design

コンピュータを使って設計図面を作成すること。
手書きに比べて修正やデータの再利用が簡単で、3Dモデルでのシミュレーションも可能です。

CAM (キャム)

Computer Aided Manufacturing

CADで作った設計データを基に、工場の工作機械などを制御するための加工プログラムを作成すること。
設計から製造への橋渡し役です。

コンカレントエンジニアリング

Concurrent Engineering

商品企画・設計・製造などの各工程を同時並行で進める手法。
部門間で情報を共有しながら進めることで手戻りを減らし、開発期間の短縮を図ります。

生産方式と管理手法
ライン生産方式
ベルトコンベア

ベルトコンベア等で製品を移動させ、各工程の作業員が分担して組み立てる方式。
少品種多量生産に向き、作業の単純化・効率化が図りやすい。

セル生産方式
1人〜数人 作業

1人または少人数のチームで、製品の組み立てから完成までを行う方式。作業台を「セル(細胞)」に見立てている。
多品種少量生産に向き、需要変動に柔軟に対応できる。

MRP

Material Requirements Planning
(資材所要量計画)

生産計画 必要な部品を計算(プッシュ型)

生産計画に基づいて「いつ、どの部品が、何個必要か」を計算し、前もって手配する方式。
見込み生産に適したプッシュ型の管理手法。

かんばん方式

Just In Time (JIT)
(ジャストインタイム)

前工程 後工程 必要な分だけ取りに行く(プル型)

後工程が前工程から「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」調達する方式。
在庫を極限まで減らすプル型の管理手法。

e-ビジネス(電子商取引)
1. EC (Electronic Commerce) の分類
B to B Business to Business
企業間取引
(部品調達など)
B to C Business to Consumer
企業対消費者
(ネット通販など)
C to C Consumer to Consumer
個人間取引
(フリマアプリなど)
G to B Government to Business
行政対企業
(電子入札など)
O to O Online to Offline
ネットから実店舗へ誘導
(クーポン配布など)
2. EC関連の重要キーワード
エスクローサービス
ネットオークションなどで、信頼できる第三者が決済を仲介するサービス。
買い手から代金を預かり、商品到着を確認してから売り手に送金することで、詐欺を防ぐ。
EDI
Electronic Data Interchange(電子データ交換)
企業間の商取引(受発注、納品、請求など)のデータを、標準的な形式で専用回線やインターネットを通じて交換する仕組み。
クラウドソーシング
インターネットを通じて、不特定多数の人(群衆:Crowd)に業務を委託(Sourcing)する仕組み。
(例:ロゴ作成、システム開発、データ入力など)
ロングテール (The Long Tail)
商品数 販売数 売れ筋 ここが「しっぽ(Tail)」 塵も積もれば山となる!

実店舗では陳列できないような「あまり売れないニッチな商品(テール)」でも、ネット通販なら低コストで大量に扱えます。
それらを幅広く取り揃えることで、売れ筋商品だけに頼らず、大きな売上を上げる戦略です。(例:Amazon)

3. Webサービスと社会
  • ソーシャルメディア:SNS(Social Networking Service)など、個人が情報を発信し、つながりを作るサービスの総称。
  • CGM (Consumer Generated Media):消費者生成メディア。
    掲示板、口コミサイト、Q&Aサイトなど、ユーザーの投稿によってコンテンツができあがるメディアのこと。
  • シェアリングエコノミー:個人や企業が保有する遊休資産(場所、乗り物、モノ、スキル、時間など)を、インターネットを介して他者と貸し借り・共有する経済の仕組み。(例:Uber, Airbnb)

3. 民生・産業機器とIoT

家電製品や産業機械にコンピュータが組み込まれ、それらがインターネットにつながることで新たな価値を生み出しています。

組込みシステムとIoT
組込みシステム (Embedded System)

特定の機能を実現するために、機器に組み込まれたコンピュータシステム。
(例:炊飯器の火力制御、自動車のエンジン制御)
※パソコンのような汎用機とは異なり、専用のハードウェアと組込みソフトウェア(ファームウェア)で構成されます。リアルタイム性が重要視されます。

IoT (Internet of Things)

「モノのインターネット」。あらゆるモノがインターネットにつながり、相互に情報をやり取りする仕組み。
センサーで状態を検知し、ネットワーク経由でクラウド等にデータを集め、分析・活用します。

代表的な機器・技術
HEMS

Home Energy Management System

家庭内のエネルギー管理システム。
家電や電気設備とつなぎ、電力使用量をモニター画面で「見える化」したり、自動制御して省エネを図ります。

RFID

Radio Frequency IDentifier

電波を用いて、ICタグの情報を非接触で読み書きする技術。
Suicaなどの交通系ICカードや、アパレル店のセルフレジ(カゴに置くだけで精算)などで利用されています。

デジタルサイネージ

Digital Signage

電子看板。
ディスプレイやプロジェクタを使って映像や情報を表示するシステム。ネットワーク経由で表示内容を即座に切り替えられます。

その他の重要キーワード
  • CASE:自動車業界のトレンド。Connected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)。
  • MaaS (Mobility as a Service):バス、電車、タクシーなどの移動手段を、一つのサービスとして統合して提供する概念。

過去問演習(ビジネスインダストリ)

令和4年免除 問72

製品開発のスピードアップ手法を次のa~dに分類した場合,b(組織内×組織的アプローチ)に相当するものはどれか。

マトリクス図
  • CAD,CAM,CAEなど既に一部利用しているツールの積極的な活用
  • 消費者ニーズを調査し,製品開発につなげるための市場調査会社の活用
  • 設計部門と生産部門の作業を並列に進めるコンカレントエンジニアリング
  • 大学との共同研究開発や,同業他社からの技術導入
平成30年春期 問73

セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。

  • 生産性を上げるために,大量生産が必要なもの
  • 製品の仕様が長期間変わらないもの
  • 多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
  • 標準化,単純化,専門化による分業が必要なもの
令和6年免除 問54

MRPの特徴はどれか。

  • 顧客の注文を受けてから製品の生産を行う。
  • 作業指示票を利用して作業指示,運搬指示をする。
  • 製品の開発,設計,生産準備を同時並行で行う。
  • 製品の基準生産計画を基に,部品の手配数量を算出する。
令和元年秋期 問70

"かんばん方式"を説明したものはどれか。

  • 各作業の効率を向上させるために,仕様が統一された部品,半製品を調達する。
  • 効率よく部品調達を行うために,関連会社から部品を調達する。
  • 中間在庫を極力減らすために,生産ラインにおいて,後工程の生産に必要な部品だけを前工程から調達する。
  • より品質が高い部品を調達するために,部品の納入指定業者を複数定め,競争入札で部品を調達する。
平成30年秋期 問73

ネットビジネスでのOtoOの説明はどれか。

  • 基本的なサービスや製品を無料で提供し,高度な機能や特別な機能については料金を課金するビジネスモデルである。
  • 顧客仕様に応じたカスタマイズを実現するために,顧客からの注文後に最終製品の生産を始める方式である。
  • 電子商取引で,代金を払ったのに商品が届かない,商品を送ったのに代金が支払われないなどのトラブルが防止できる仕組みである。
  • モバイル端末などを利用している顧客を,仮想店舗から実店舗に,又は実店舗から仮想店舗に誘導しながら,購入につなげる仕組みである。
令和3年免除 問72

インターネットオークションにおいて,出品者と落札者の間の決済で使用されるエスクローサービスはどれか。

  • 決済に関する情報の利用に関して,情報の保護基準が守られているかを第三者機関によって監視する仕組みのこと
  • 決済に関する電子メールなどの情報交換において,送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと
  • 決済に使用されるクレジットカード情報を暗号化したり,正規のショップであることを認証局によって確認したりすることによって,取引の安全を確保する仕組みのこと
  • 決済を仲介し,落札者から送金を受け,商品の受渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと
平成31年春期 問72

CGM(Consumer Generated Media)の例はどれか。

  • 企業が,経営状況や財務状況,業績動向に関する情報を,個人投資家向けに公開する自社のWebサイト
  • 企業が,自社の商品の特徴や使用方法に関する情報を,一般消費者向けに発信する自社のWebサイト
  • 行政機関が,政策,行政サービスに関する情報を,一般市民向けに公開する自組織のWebサイト
  • 個人が,自らが使用した商品などの評価に関する情報を,不特定多数に向けて発信するブログやSNSなどのWebサイト
平成28年秋期 問74

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

  • 企業間の取引の契約内容
  • システムの運用時間
  • 伝送制御手順
  • メッセージの形式
令和6年免除 問55

クラウドソーシングの説明はどれか。

  • インターネット上での商取引の決済手段として,デジタルデータ化された貨幣を使用する。
  • 企業や起業家がインターネット上で事業資金を必要とする目的や内容を告知し,資金提供者を募集する。
  • 商品の売手がインターネット上で対象商品の内容や希望する販売条件を告知し,入札者が価格を競い落札する。
  • 発注者がインターネット上で発注対象の業務内容や発注条件を告知し,受注者を募集する。
令和2年免除 問74

インターネットショッピングで売上の全体に対して,あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか。

  • アフィリエイト
  • オプトイン
  • ドロップシッピング
  • ロングテール
平成31年春期 問73

シェアリングエコノミーの説明はどれか。

  • ITの活用によって経済全体の生産性が高まり,更にSCMの進展によって需給ギャップが解消されるので,インフレなき成長が持続するという概念である。
  • ITを用いて,再生可能エネルギーや都市基盤の効率的な管理・運営を行い,人々の生活の質を高め,継続的な経済発展を実現するという概念である。
  • 商取引において,実店舗販売とインターネット販売を組み合わせ,それぞれの長所を生かして連携させることによって,全体の売上を拡大する仕組みである。
  • ソーシャルメディアのコミュニティ機能などを活用して,主に個人同士で,個人が保有している遊休資産を共有したり,貸し借りしたりする仕組みである。
平成30年秋期 問71

IoTの構成要素に関する記述として,適切なものはどれか。

  • アナログ式の機器を除く,デジタル式の機器が対象となる。
  • インターネット又は閉域網に接続できる全てのものが対象となる。
  • 自律的にデータを収集してデータ分析を行う機器だけが対象となる。
  • 人や生物を除く,形のある全てのものが対象となる。
令和4年免除 問74

HEMSの説明として,適切なものはどれか。

  • 太陽光発電システム及び家庭用燃料電池が発電した電気を,家庭などで利用できるように変換するシステム
  • 廃棄物の減量及び資源の有効利用推進のために,一般家庭及び事務所から排出された家電製品の有用な部分をリサイクルするシステム
  • ヒートポンプを利用して,より少ないエネルギーで大きな熱量を発生させる電気給湯システム
  • 複数の家電製品をネットワークでつなぎ,電力の可視化及び電力消費の最適制御を行うシステム
令和2年免除 問72

RFIDを説明したものはどれか。

  • ICカードや携帯電話に保存される貨幣的価値による決済手段のことであり,POSレジスタなどで用いられている。
  • 極小の集積回路とアンテナの組合せであり,無線自動認識技術によって対象の識別や位置確認などができ,電子荷札に利用される。
  • 白黒の格子状のパターンで情報を表すものであり,情報量が多く,数字だけでなく英字や漢字データも格納できる。
  • 人間の身体的特徴としての生体情報を,個人の識別・認証に利用する技術であり,指紋認証,静脈認証などがある。
平成31年春期 問74

デジタルサイネージの説明として,適切なものはどれか。

  • 情報技術を利用する機会又は能力によって,地域間又は個人間に生じる経済的又は社会的な格差
  • 情報の正当性を保証するために使用される電子的な署名
  • ディスプレイに映像,文字などの情報を表示する電子看板
  • 不正利用を防止するためにデータに識別情報を埋め込む技術